恩智山のむかご

近鉄恩智駅を山手側東に徒歩十分で東高野街道に着く。
その角に旧家があるが、少し前まで茅葺の屋根だった。
私は以前水墨画を習っていて、この茅葺の古民家を書き
展覧会で佳作に選ばれた事が有り、瓦葺になった事がとても残念。

そこから五分歩くと長い石段が有り、それを登ると恩智神社。

恩智神社の左側よりハイキング道を登る。
恩智山と高安山の分岐点の所に、六十半ばの小父さんが路肩で何か探している。
「何を探しているんですか?」と尋ねると「むかご」だと言う。



「むかご」とは山ノ芋のつるから実のような種のような物が沢山できる。

それを「むかご」と言って下の写真がそれで、両サイドが葉っぱです。

その小父さんは和歌山県の山奥で育ったそうで、つるの根っこに
目印の黄色の紐を何本か縛って、十一月頃山ノ芋を掘りに来るそうです。
ハイキング道の山側の斜面に、他の草木やつるに巻きついて伸びている。
少し分かり難いが陽のあたる所によくあり、注意して見ていると目が慣れてきて
見つけやすくなってくる。危険だから谷側に下りて行かないよう。毒蛇にも注意。
このような木の実採りや山菜採りなどは経験者と一緒に行く方が賢明。

ちょっと見本に、つるごとちぎって採って来ました。


この「むかご」は塩コショウをふってフライパンで炒るか、
塩を少し入れて「むかごの炊き込み御飯」にすると美味しいそうです。

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