暗 峠 平成20年10月21日


平岡公園から一般国道308で暗峠へ登る。

この路は奈良と大阪を結び、古代の昔から良く使われ、伊勢参り(おかげ参り)で賑わった暗越奈良街道です。
車の通行量が朝夕の通勤時は多いですが、昼間は少ないので比較的安心して歩けます。
(でも国道ですので、気を付けて歩かないといけないですが。)

平岡公園からR308を少し上がった所に松尾芭蕉の句碑がある。
{菊の香にくらがり登る節句かな}というもので、芭蕉が最後の旅の伊賀上野から大阪の友人宅に
行く途中、旧暦の9月9日重陽(ちょうよう)の節句の日に暗峠を越えた時に詠んだ句です。
今年は重陽の節句の日に暗峠を登ろうと思っていましたが忘れていて、この句碑を見て思い出し家に
帰ってから暦を見るとこの日は旧暦の9月23日でした。
今年は10月7日が、旧暦の9月9日で重陽の節句(菊の節句)でありました。

辞書で調べると、古代中国に五つの節句があり日本にも古くから伝わって来た。
1月7日、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕)、
そして9月9日は重陽(ちょうよう)の節句(菊の節句)です。

日本では明治維新に西洋に習い新暦(太陽暦)が導入され、節句も段々と新暦で行うようになって、、
菊の節句だけは新暦の9月9日にはまだ菊が咲いて無いので、段々と言われ無くなったのではないかと、
私なりに考えたのですがどうでしょうか?



R308を暗峠へと登って行くが、かなり急な勾配とカーブだ。
途中に、「左、ほととぎすの名所・髪切山慈光寺」の石標と、笠塔婆(弘法の水)があります。



暗峠手前の、のどかな風景。



暗峠の石畳と峠茶屋すえひろ



峠茶屋の手前の路地を右に折れて真っ直ぐ行くと、八大龍王・神感寺の大きな看板がある。
そこを右に曲がり池の橋を渡って少し行くと、「大阪府民の森・ぼくらの広場」の大原山の頂上に出る。



ばくらの広場から生駒山を望む。



ぼくらの広場に、♪この樹何の樹、気になる樹♪の昔のCMに出てきたような樹があります。

そこを下りて行き、管理事務所の前と、らくらく登山道の休憩所に「いのしし注意」の貼り紙があり、
最近イノブタがよく出没するらしく、ちょいちょい見ます。


平岡神社神津嶽の前を通って帰路に着く。

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