金蔵山・金蔵寺(かなくらさん・こんぞうじ)平成24年9月24日 兵庫県多可郡多可町加美区的場853番地

朝早く妻と車で、亡き義父の故郷の寺、光明寺大慈院と、お墓をお参りして、義父の小学校時代の旧友で、去年亡くなってから
同窓会の事で妻がハガキを何度か返事を交わした、幹事をされている方のお住まいにお礼を述べに寄らせて貰った。
その後、まだ時間があったので、義父の父親(妻の祖父)が若い頃修行していたと言う金蔵山に行ってみたいと思い、妻と相談
の末行く事になった。
義父に生前よく金蔵寺の事をよく聞かされて、この寺の住職だったと聞いたと思うんですが、「高野山真言宗の高僧の方に
書いて頂いた書を掛け軸にした」とかその方に「長女(私の妻)の名前を付けて貰った」とか、もう半世紀以上前の話を
この前の様に話していました。
一度行かなくてはと思っていた場所でありました。

途中でお爺さんに道を尋ねると、「そこを右に曲り、真っ直ぐ坂を上り、峠を越えたら直ぐ右に細い急な坂道を上ると金蔵寺だ。
でも下りは絶対急ブレーキを掛けたら駄目だ、ガードレールが無いから真っ逆さまに落ちてしまうよ」と怖い事を言う。
車一台やっと通れる道、でも午後4時頃で他の車と出会わずにすんだが、苦手なバックで、この細くで急な坂は厳しい。

時間が遅いので、寺の中は人っ子一人いない。この静けさは真言密教の行場にふさわしい。

奥に進むと本堂があり、前に弘法大師像がある。

逆行で見た本堂は、下界と一線を置く神秘的な雰囲気がありました。

この千年杉は貫禄があり、この寺の歴史を見て来た御神木だ!

最初に御参りした光明寺の駐車場から、金蔵山方面を探して写した写真。


気に成っていた事を一様すまし、清清しく帰路に着く。
 

 金蔵寺は真言宗高野山派で本尊は薬師如来。海抜400メートルの山中に建ち夏でもひんやりと涼しく澄んだ空気に心が洗
 われるお寺です。
 その昔、笠形山に6pほどの黄金薬師如来が出現、当方面の地神と(あが)められる熊野権現の導きにより金蔵山へ移られ、
 大木上に止まっておられたのを、大和大峰山の役の行者が御仏のお告げで、白雉年間にこの山を開かれました。

 更に行基菩薩が天平3年(731年)登山されて、自ら大きな仏像を刻まれ、黄金物を胸に納めて本堂を建てられました。
 以来、金蔵山金蔵寺と称されるようになったと伝えられています。その後、慈覚大師もこの山に住まれたことがあると
 伝えられ、奥の院には役の行者尊、行基菩薩、慈覚大師の銅像が祀ってあります。

 現存の建築物は、奥の院、安政年間に改築された本堂、鐘楼をはじめ弁財天堂、こもり堂、鎮守堂、八角堂、庫裡(くり)
 などです。
 境内には護摩道場もあり、毎年春秋の彼岸には先達修験者が集まり、柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)を行っています。
 また、このお寺にある千年杉は平成10年に約400万円の費用をかけて樹木医により治療を行いました。(多可町hpより)



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